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北海道 天狗山 南東壁初登
2017年2月19日に北海道小平にある天狗山南東壁を登ってきました
おそらく初登です。

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シャークフィン状のこんなかっちょいい山なんや


壁は100m以上ブッ立ち、リングボルトなどでのエイドでは登れない
もちろん登攀記録も見つかりません。
オンサイトのワンプッシュとはいきませんでしたが満足できる登攀でした。

発見の経緯は、パートナーのコバチョフがネットで発見
GTが偵察に行き、登れると判断しコバチョフ、レオナルド、GTの三人でファーストトライ。

●ファーストトライ
ファーストトライの時が初めて岸壁の基部まで近づいた。
歩いて近づいている最中から、思ったよりぶったち&脆そう。
かなりのプレッシャーある。

1 (2)
おっきい壁しゅごいのぉ

壁の基部を行ったり来たりしてラインが見いだせるところを発見。
1P目は短めで草付きある凹角
2P目が弱点らしい弱点ではないスラブ。おそらく核心になるだろう
3P目は木登りでおそらく2P目を登った者に与えられる花道か

怖くて。帰って酒盛りしたかったが、コバチョフの提案でとりあえず取り付いてみることに。
2P目やばそうだけど、「取り付きさえすれば俺は登れる」となんの根拠もない確信があった。
2P目へ焦点を合わせる。
しかしここで、集中しすぎて「ヘッデンもっていかなきゃねー」と言っていたにも関わらず忘れる。油断。

1P目 コバチョフリード
正直いけるっしょと思っていたが、コバチョフが悩んでいる。
最後気合でTO
はて、見た目そんなに難しくなさそうだけど?と思って取り付くと抜け口が悪い、悪い。
スラブに雪が乗っているだけで、小さめのお饅頭くらいの草付き(?)が凹角に少しあるだけ。
しかも、足はいまいち。こりゃわりーわ。

DSC_1721_R.jpg
リードコバチョフ

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結構たってるんだこれ

2P目 GT
間近でみるとさらにやべー
岩って大抵近づくとプレッシャー落ちるものだけど、ここに関しては逆。
でも、登れるって核心は揺らがない。
ヘタレな自分もたまには信じてみますかねとトライ開始。

トラバース終わって木の根っこと、半分かれてるハリギリにクリップして
ランナウトゾーンに突入。

うげぇ、脆い。
しかも、フッキングと生の草付きで体を上げていく。
途中テスティングで岩がボロボロ崩れ落ちていく。
上のスラブも雪の下のベルグラを期待するも全くない。しかも、草付きも痩せている。

何とか10mほど登り、土くれにイボイノシシとタイオフ決めて、メンタルプロテクションもばっちりだぜ!
そこから終了点までバーティカル~ハング藪漕ぎで落ちそうになりながら、ランナウトして終了点へ。

最後の藪漕ぎ握力なくなって脇で木をホールディングしてました。
プロテクション取りたかったけど、弱いのでとれませーん


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絶賛ランナウト中。よく誤解されるけど俺怖がりでランナウトとか本当に嫌いだから。


・3P目 レオナルド
最初から小ハングがあるが、最も木も多く、プロテクションは堅固だろう
ひとり1ピッチとレオナルドに譲る。
花道だぜガンバ!とコバチョフと見送る。
この時でぼちぼち日暮れかなーと行ったところでヘッデンないのに気づく。
ま、いけるっしょ。

それにしても、ここ落石多いな。と上を見上げると拳大の石が降ってくるではありませんか。
あ、目の前に落ちるな~と思った瞬間上の枝にあたり角度が変更、僕に熱烈キッスをくれました。
はい、歯が折れた。血が出るもとりえず継続。初登かかってるし

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おれちゃった☆

~~

暗くなってきておりヘッデンなしでは登るのは難しい状況。
忘れたのが悔やまれる。
唯一のコバチョフヘッデンも藪に引っかかってとりつきまで落っこちていった。

もう、見えている乗越で終わりだろ、行こうぜともなったが
冷静に考えてどう思う?とコバチョフの一言で冷静に考えたら降りたほうがいいとなり敗退決定。


正直舐めてた、甘かった精進不足。
1撃できなかったのは完全に慢心から。
いくつもの油断の積み重ねので完登を逃した。
天狗岳で伸びた鼻をポッキリ折られたわけだ。



●セカンドトライ
コバチョフGTでリベンジ

今回はコバチョフが核心を行くとのことで大分気が楽だ。
2回目のトライっていうのも関係あるだろう。

ここに戻ってくるまで前回の敗退がずっと引っかかっていた。
今日は登る。

1P目 GT
前回登ってるし余裕。
しかも、時期が遅くなったので若干ベルグラも発達しておりマントルも安心。

2P目 コバチョフ
前回コバチョフもセカンドで登ってるとはいえ、リードとは別物。
今回は天気もうす曇りで気温も低く、草付きは半生タイプ。

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気持ちで登るコバチョフ

何度もランナウト中に足が外れ、足ブラになるも気合で完登。
お見事。魂のこもった良い登りです。
やっぱり、コバチョフも登りたいんだね。

こんなの見せられたらやるしかねぇじゃん

3P目 GT
ハングを超えて、ベルグラの張ったオフィズスをこなし、木登りからよっしゃ!
デリケートなところは少し出てくるも、プロテクションも豊富。
45mほどロープを伸ばし、上部雪田や!!丈夫な木まではロープギリギリだなぁと思ったら衝撃。

ん?前が見えない。息もできない。体が重い。
顔を出した瞬間でかいチリ雪崩が直撃。
この山どんだけ俺のこと倒したいんだよ。

負けないのだ。ふかふかの雪を掘ってマントル返して15mほどロープギリギリ伸ばして完登
あとは歩きだ。

やった!

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コバチョフあがってきた

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最後ナイフリッジ状の稜線をすこし歩いて頂上へ

下降は勘で適当なところから懸垂でぴったんこ。


~~~~

初登の対象を見つけるという一番の核心をやってはいませんが片手落ちだけど頑張った。

グレードより見た目のプレッシャーと壁の脆さに気を使いました。
えがった。
2回トライしたおかげ(?)でオールピッチリードできて大満足。
歯も折ったけど、もうまた登り行きたいわ。病気かな?

一度しかない初登でみっともない一撃逃してすいませんでした。


topo.jpg

鼻折天狗
1p:4級- 15-20m
2p:M5-R 30m 
3p:4級+ 60m
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